体位や頭位に関係なくじっとしていても回転性のめまいが起こるのが特徴です。このめまい感は通常2~3日続き、少しずつ症状は改善していきますが、動くときの「ふらつき」が残りやすく、半年後も半数近くの人でこのふらつきがみられると言われます。
難聴やや耳鳴りは伴いません。眼振検査では頭位にかかわらず激しい眼振が起こります。
原因は、三半規管や耳石器が感じた姿勢の情報を脳に伝える前庭神経に炎症が起こり、左右の耳で差が生じることでバランスが崩れめまいを起こします。発症前に風邪症状がある人が多いためウイルス感染が原因と考えられていますが、先行する感染が見られない場合は、内耳の循環障害なども原因の一つと考えられています
治療といたしましては、抗めまい薬を服用しながら症状が軽くなったら平衡訓練(めまいのリハビリ)を実施いただきます。改善するまでに数か月要することもございます。