令和7年度7月以降 帯状疱疹ワクチン助成制度
当院でも、令和7年度7月以降、帯状疱疹ワクチン接種の実施医療機関としてワクチンの接種が可能です。ご予約方法等の詳細は6月中旬以降に当院のHPでもご案内いたしますので、少々お待ちください。
【横浜市HP】
●帯状疱疹とは
神経・皮膚の炎症性疾患で、身体の中(知覚神経節)に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症します。50歳から発症率が上昇し、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。
はじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した時は、水ぼうそうとして発症し、その後は体内にウイルスが潜伏しています。加齢、過労、ストレスなどが引き金となり、ウイルスに対する免疫力が低下すると、ウイルスが活動を始め、神経を伝って皮膚に到達し、帯状疱疹を発症します。
●症状
身体の左右どちらか一方にピリピリとした痛みと赤い斑点ができ、小水疱が帯状に出現します。痛みは徐々に強くなる傾向があり、眠れないほどの痛みを伴うこともあります。症状の多くは上半身に現れ、顔や頭にも出現することがあります。耳や目の近くに症状が出ることもあり、耳鳴り、角膜炎、結膜炎や顔面神経麻痺といった合併症のリスクがあります。合併症のリスク回避のため、予防接種を受けることをお勧めしています。
●ワクチン接種
不活性ワクチンであるシングリックス(筋肉注射)が効果の持続性が高くお勧めしております。2回(2カ月以上間隔を空ける)の接種で十分な効果を得られます。従来の水痘ワクチン(生ワクチン)とは異なり免疫が低下してる方でも受けることができ、高齢者の方にお勧めです。
予防効果は50歳以上で約97%、70歳以上で約90%が確認されており、帯状疱疹後神経痛の発症を減らすことも期待できます。効果の持続性については、接種9年後も効果が確認されており長期的な予防が可能です。